熱性ケイレン・・救急車で。

8月18日

先日・・・18時50分、お預かり予約のEちゃんがママと来宅。

保育園のお迎え時、39.4度の熱があると保育士さんに告げられたそう。

(お迎え時間が迫っていた場合、保育園では緊急連絡をしない事がある)

 

小児科未受診のまま来宅したとのこと・・・ギョギョッ! エッー!?・・・ エッー!

座薬も何も無い状態・・・バァバ家にあるものと言えば・・冷えピタと体温計と幼児用ポカリくらい。

 

おまけに準備していた夕食も発熱している事を知らなかったから、普通食である。

夕食は当然のことながら半分をやっと食べる。

 

食後、オデコ、太もも付け根、両脇に気休めでも冷えピタを貼ってやる。

 

Eちゃんはもうすぐ2歳。

これまでも病児で預かっている最中に、39.8度まで上がった事が何度かあった・・・。

熱には強いタイプだと思っていた。

ただ、いつもは小児科受信後のお預かりだったけれど・・・。

 

麦茶とポカリを飲ませ、ゴロンさせる。

舟入病院へ連れて行くしかないな・・・保険証は無いけれど・・・と考えつつ・・・

ゆっくり抱きかかえてイスに座る・・・と

 

それは突然だった。

 

白目を剥いた両目・・・身体が痙攣・膠着・・・息づかいは弱く・・・

 

熱性ケイレンだ!

 

片手でEちゃんを抱っこしたまま側にあった携帯から119番。

Eちゃんの今の状態、年齢、性別を告げ

バァバの住所・氏名を告げて救急車の到着を待つ。

 

到着する頃を見計らい玄関先に出ると、100m先で消音した救急車がゆっくりと

こちらに向かっているのが見えた。

 

道路に出て、大きく手を振って「ここだ」と知らせる。

救急車の中へ・・・。

ベッドに寝かされたEちゃんは両手をバンザイの形で挙げたまま。

 

救急隊員が経過を尋ねる・・・バァバが判る範囲で応える・・・

来宅から救急車を呼ぶまで僅か1時間の出来事。

 

救急病院である舟入病院は、バァバ家から150mほどの距離に位置する。

 

抱いて行けない距離ではない・・・が・・・

 

 

熱性ケイレンを起こした時は・・・

身体を揺さぶったり、頭に刺激動を与えたりしてはいけないのだ。

側にいる大人が冷静な対応をする事が肝心。

「救急車を呼ぶ」・・・これが最良最善の方法なのである。

 

また、乳幼児の熱性ケイレンは

その殆どが体質の遺伝と考えて良いのかもしれない・・・。

故に、診察後来院されたママに、両親にそういう病歴がないかを医師が質されていた。

 

今回、初めての実体験だったが、仕事柄、知識だけは持っている。

  

バァバが初めて実体験した内容を

後日、グループごとにスタッフ招集し報告・・・

看護師スタッフから改めて・・・サポートする側の心得について注意を促す。

 

我々は、医師ではない・・・医師ではない人間が素人判断で事をすすめるなど言語道断・・・

絶対にしてはいけない行為というものがある。

 

だから、明らかに責任を負えない病態だと判断した場合は、緊急であってもお断りする。

 

今回は、生後1ヶ月からサポートしているEちゃんだった・・・

生活環境もEちゃん自身の成長過程もよく知っている・・・

孫よりも頻繁に接している・・・

また、ママがどうしても外せないお仕事だとも聞いていた・・・

 

 

結果として、バァバ家で発症した事がEちゃんにとって幸いしたしたのは色んな意味で事実・・・。

ママから「バァバのところで良かった」と言われもしたのだが・・・。

 

でも、やっぱり・・・何はさておき、かかりつけの小児科を受診することを

何よりも一番に優先しなければいけない・・・子どもを守らなければいけない・・・

 

ママ達、パパ達。

ご自分の幼少時代の事と、親戚にそういう病歴の方がいらっしゃらなかったか

確認されておくといいですね・・・命に別状はないにしても

咄嗟の時に、予備知識が少しあるのと無いのとでは随分違います。

慌てないで冷静に対応するために・・・。

 

まだまだ、手足口病が大流行中です。ノロウイルスものそりのそりと・・・。

 

 

 

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